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「ヨシオくーん」
 モジャヒゲ男が、えりもユースホステルのヘルパー長みたいな,と言っていた直さんに、モジャヒゲ男は手を振って呼ばれた。
「あっ、ちょっと行ってきます」
 夏樹と松井の二人になってしまった。松井はモジャヒゲ男がいなくなって、少し笑顔がなくなり、寂しそうだった。夏樹はスエットのポケットから煙草を取り出し、煙草ケースを上下に振り、出てきた一本を口に銜えた。
「うちにも一本、貰われへんやろか」
 夏樹は松井の言葉に少したじろいだが、煙草ケースを上下に振り、出てきた一本を彼女の方へ向けた。その一本を松井は手に取り、口に銜えた。夏樹は透かさずジッポウのライターを取り出し、火を点けて彼女の前に差し出した。
「おうきに。洋モクなんか吸うてはんのやねえ」
 夏樹はマールボロを吸っていた。
「これってフィルターが茶色いやろ、これがええねん。白いフィルターって唇にくっつくんよ、すると銜えた煙草を手に持とうとすると、唇にくっついたままで指だけが前に出て、火の点いた先を触ってしもうて、火傷をしたことがあるんや。茶色いのはつかへんやろ。そやけど茶色いフィルターって、あんまりないのよねえ」
 煙草の個人的な薀蓄(うんちく)を喋ってしまった夏樹は、なぜか松井の反応が気になった。
「そうやなあ、白いのは柔らかいし、銜え煙草をしてると、ぐちゃぐちゃになってしまうこともあるしなあ」
 松井の言葉に夏樹は少し安心した。



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2011.01.17 / Top↑
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