上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 夏樹と松井が朝飯を食べはじめると、食堂には次々と人が入って来て、トレーを持った人が行列を作るようになった。
「おはようございます、ここに座ってもよろしいですか」
 夏樹の座っているテーブルにも数人のホステラーが、おかずと味噌汁、ご飯を載せたトレーを持ってやってきた。
「おはようございます。どうぞ、だれも予約はしてませんから」
「ありがとうございます。あっ、昨日の夜にとても楽しそうに話しをしていらした、関西の人たちですね」
 夏樹のいたテーブルに大学生風の男女六人組が相席してきた。
「いやあ、お恥ずかしい、うるさかったでしょ、遠慮なく大きな声で笑うてさかいなあ」
「そうそう、ヒゲのお兄さんは、思いっきり大きな声で笑うてはったからなあ」
「自分かて、けっこう大きな声で、笑うてたで」
「随分と仲がいいんですね、ご一緒に旅行をされているんですか」
 大学生風の一人の女性が微笑みながら言った。
「冗談、よしこちゃんや、うちは一人で来たんやけど」
「そのとおり、昨日の夜に、はじめて知りあったんや、この人にはフィアンセがいたはんのやから、俺みたいな辛気臭(しんきくさ)い男が入って行く隙間なんか、どこにもあらへんのですわ」
「ちょっと、変なことを言わんといてや、フィアンセって何のこっちゃねん」
 松井は大きな声でそう言うと、椅子から立ち上がった。でも、顔が少し赤くなったように見えた。
「昨日、知り合ったのにそんな会話ができるんですね、すごく不思議な気がします。それが関西人の、良いところなのでしょうか」
 大学生風の一人の男が言った。
「いや、たまたまやんか、たまたま」
 朝食と言う短い時間だったが、夏樹たち八人は情報交換や住んでいるところの話を、お互いに語りあった。そんな楽しい時間は、いつもより早く時が進んでいくものなのだ。




・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ

blogram投票ボタン

・ 応援いただき、ありがとうございます。




          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録





スポンサーサイト
2011.02.01 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/389-281ec0b1

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。