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「ここのセンターラインは黄色だから、これを超えて右側を走ると、右側通行と言うことで違反だから」
「さっきの車があまりにもゆっくりと走るから・・・」
「止まっていた訳じゃないから、君が追い越した所は制限時速40キロだ、それより遅い速度で走らないといけないのだから、特別にゆっくりと走っていた訳じゃねえよ」
 この警官の話し方には訛りがあり時々、聞きとりにくいが、言っていることは正論である。
「はあ、すいません」
「今の季節になると、道外から多くのバイク乗りが来る。みんな飛ばしてこの町を
走って行く、事故を起したらどうするんだよ」
 そんなことを話しながら、違反切符を取り出し、免許証の提示を求められた。
「ほう、京都から来たの。良いところだよね、行ったことはねえけど」
 違反切符に現住所、本籍地、免許証番号などを書き写し、胸ポケットから印鑑を取り出し、口に近づけ大きく息を吐きかけ名前の横に押した。
「いつまで北海道にいるの」
「あしたには小樽からフェリーに乗って、帰りますけど」
「ほうか、帰ったらなるべく早く反則金を振り込んで、振込が遅くなると、出頭してもらうことになるから、いいねぇ」
 そう言うと何枚か綴りになった反則切符の一番上の紙を切り離し、渡された。そこには「反則金5.000円」と書かれていた。
「げげげっ、五千円!」心の中で叫んだ。
 余談であるが、一般に罰金と反則金は違うようだ。罰金は裁判所の決定で前科とか前歴が残るようだ。今回の場合は略式のもので、現場の警官の裁量で決まり、前科などは残らないようだ。警官の友人に罰金と反則金の違いを懇々と説明されたことがあった、要約するとこのようなことのようだ。


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2011.02.14 / Top↑
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