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 遅い時間とあってか東名高速道は比較的空いていた。乗用車より大型トラックやバスの台数が多いように思う。飛沢は時速百キロを少し過ぎた速さで、快調にドライブを続けた。
「五十キロほどごとに運転を交替しようか」
 助手席の夏樹が言った。
「そやな、まあその時の状況しだいやな。まだ、ぜんぜん大丈夫やで」
 助手席に乗るものは、居眠りなどしてはいけない。ましてや長距離を運転する場合は、助手席に座るものが出来るだけ運転手に話しかけ、運転手が眠くならないようにしなければならない、と思っている。今回の長距離運転が、深夜の移動となると、なおさらである。京都東インターチェンジから高速道に入ったころには、日付が変わろうとしていた。
 夏樹は初めての深夜の高速道路を、乗用車の助手席という特等席で体験できるのだから、眠くなんかならないと思っていた。しかし、それも深夜の一時を過ぎると、瞼が自然に閉じてしまいそうになってきた。どんなに仲の良い友人であっても、長時間の会話を続けるには、新たなネタを探し、そのことについてお互いに盛り上がるような内容でなければ、すぐに会話は終わってしまうだろう。
 ほんの少しでも沈黙が続くと、夏樹の瞼が自然に閉じてしまいそうになるから、睡魔を堪えて何か新たな会話のネタを考えていた。
「そろそろ替わろうか」
「まだ、大丈夫やで。夏樹、眠いんやろ、寝てもええで、俺は運転をするのが好きやから、隣で寝られてもなんともないさかい」
「いやいや、そんなわけにはいかんやろ」
「ほな、俺が夏樹と替わろかあ」
 後から突然、石田が言った。出発してから初めて彼の声を聞いたような気がする。


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2011.04.19 / Top↑
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