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「おかしいなあ、似てるけど、なんか違うみたいやぞ」
「暗いし、ライトが眩しくて、ようわからんなあ」
 飛沢は後ろの座席に乗り出しそうになり、目を凝らして見た。
「あっ、違うでこの車」
 夏樹が言った。
「ほんまや、車はスカイラインやなあ。高速道路のパトカーとして使われることが多いんや。けど上に載ってるのは赤色灯やのうて、タイヤやんか。なんでタイヤなんか積んで走ってのんや、紛らわしいヤツやなあ」
「変なの、乗用車の上にタイヤなんか積んで走らんやろ」
 夏樹はゆっくりと前向きに座り直して言った。
 飛沢が車の説明をしている間に、タイヤを積んだ車はゆっくりと追い越して行った。
「だいたい、こんな時間に赤いのを回さずにパトカーが走ってるわけがないやんか」
 石田は安堵したようだ。いつもより声が大きかったようにおもう。

 足柄サービスエリアに入るころには、進行方向の東の空が明るくなり、やがて雲がなく青く濃い色の空に太陽が昇ってきた。今日は良い天気になりそうだ。
 横浜のインターチェンジまでは六十キロメートルほどしかない。このまま走り続けるとあまりにも早く着いてしまう、この足柄サービスエリアでゆっくりと休んで時間の調整をすることにした。
「まずはガソリンをいれようか」
 飛沢がガソリンスタンドへゆっくりと車を進めた。それからトイレに近い所に車を止め、まずは毎朝のお決まりの用を済ませ、洗面所で顔を洗った。
「あっ、しまった、タオルを持ってくるのを忘れた。まあええか」
 洗った顔が濡れたままトイレを出て車に向かい、バッグからタオルを出して拭いた。
 売店に行ったがもちろん店は開店前だ。自動販売機で缶コーヒーを買いベンチに座り、ポケットから煙草を取り出し、火を点けた。三人はベンチに一列に並び、煙草を吸った。吐き出した煙が朝陽に照らされながらゆっくりと空に昇っていった。






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2011.04.26 / Top↑
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