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夏樹たちが乗っている電車のすぐ横を緑色とオレンジ色の電車が、勢いよく追い越して行った。明らかに隣の電車のスピードが速いのは、夏樹たちが乗っている電車が駅に停まるために速度を落としていたからだ。まもなく夏樹たちの乗った電車は駅に停まったが、さっき追い越して行った緑とオレンジ色の電車はその駅には停まらずに走り去って行った。
「どういうことなんやろ。今の東京行きって書いた電車はなんなんや」
 乗降口の上にある路線図をじっくりと眺めた。山の手線の円を中心に四方八方へ伸びる線路と、数えきれないほどの駅名が書かれている。そして京浜東北線と東海道線を見つけた。その時、二つの路線は横浜から東京までは同じ所を走るが、停まる駅が大きく違うということに、初めて気がついた。
「そういうことか」
 夏樹は一人で頷いてしまった。
「次の東海道線が停まる駅は、川崎か。まだしばらくかかるなあ」
 あと二駅で川崎駅につくころだった、また緑とオレンジ色の電車が勢いよく追い越して行った。東京行きと書いてあった。
「飛沢、石田、次の次の川崎で降りるで。ほんで東海道線に乗り換えるで」
「なんでや」
「このまま、この電車に乗ってたら、約束の時間に間にあわへんかもしれんのんや」
 川崎駅で東海道線に乗り換えるために降りたが、次の電車が来たのは十五分後だった。東京駅に着くまでに青い電車を一両だけ追い越したようだ。結局のところ東京駅から上野まで乗った電車は、最初に乗っていた京浜東北線だったようだ。
 なんとも間の抜けたことをしてしまった。




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2011.05.09 / Top↑
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