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「さて、どこへ案内しましょうか」
 夏樹と飛沢の漫才のような、つまらない会話を遮るように岡本が言った。ほんの少しの沈黙のあとに夏樹が声を出した。
「浅草の雷門って描いた提灯があるところに行って見たいんですけど」
「浅草の浅草寺ね。東京タワーは見なくていいの」
 岡本が得意気に言った。
「ううん、ここへ来る前に、電車からちょっとだけ見えたから、いいかな」
「はい、俺は原宿の歩行者天国に行ってみたいなあ」
 飛沢が割り込むように前に出て、勢いよく手を上げて発言した。
 高速道を走っている時からずっと晴天が続き、気温も上がってきた。上着として着ていたセーターを脱ぎ、肩から掛けて歩いた。上野駅から地下鉄に乗り三つ目の駅が浅草で、そこからは歩いてすぐに着くのだとタナカが言った。
 夏樹の個人的な意見としては、いわゆる大都会東京というところに興味はなかったようだ。そして東京の観光地として最初に頭に浮かんだのが、雷門と描かれた提灯だった。
「結局、東京って全国から人が集まって来て、その二代目、三代目といった人が多いやろ。そやのうて、昔からの東京と言うより、江戸的なところに興味があるなあ」
「じゃあ、浅草周辺だよね」
 岡本が言った。
「いや俺は大都会東京やな、京都なんかよりも、ずっとトーカーイーなところがいいじゃん」
「飛沢、なんや今の『・・じゃん』は。思いっきり変やで。それとも彼女たちにうけようとしたんか、今の笑い方を見ると、スベッたな」
「うるさいなあ、お前に言われとうないわい」
 また岡本とタナカが苦笑した。さっきよりは受けたようだ。



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2011.05.16 / Top↑
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