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 夏樹と飛沢は小走りで横断歩道を渡り対岸の歩道へ辿りついた時、目の前に岡本とタナカとそして石田が立っていた。その石田の後ろに『雷門』と描かれた赤い提灯が見えた。
「これやこれ、赤い提灯。雷門なんや」 
 五人は参道である仲見世へと入って行った。多くの参拝客で賑わっていた。雷おこしや人形焼といった東京土産の店と、扇子や手ぬぐいなどの食べ物以外の土産ものの店が参道の両脇に並んでいた。その先には本堂があり、その手前には線香の煙がもくもくと立ち上がっていた。参拝客はその煙を頭に掛けるような仕草をしていた。頭がよくなるのかなあ、信じるものは救われるのだ。僅かだけれど夏樹は江戸情緒を味わった。
                 
                       雷門

 五人は本堂の前で横一列に並び、御賽銭を入れて手を合わせ、それぞれに祈った。
「飛沢は何を拝んだんや」
「はやく、可愛い彼女ができますように、に決まってるやろ」
「あれ、こないだ俺に紹介した子はどないしたん」
「ああ、あいつはただの友達や、彼女やないで」
「ほんまかいな、ふられたんやろ」
「ちがうわい。おまえは何を頼んだんや」
「おれかあ、悔しいけどお前と一緒や」
「ところでおまえは、どっちが好みなんや」
 飛沢は夏樹の耳元で小さな声で言った。
「あほか、こんなとこで何を言うてんのや」
「そやかて、なんかええなあって言うてへんかったか」
「そやけど、ここで言わんでもええやろ」
「協力をするから、そのためにはどっちが本命なんか聞いとかんと、あかんやろ」
「そうかあ、おぉきに。ええとなあ髪の長いほう」
 夏樹はさらに小さな声で飛沢の耳元で言った。


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2011.05.21 / Top↑
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