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「なんでやろ。ビルばっかりやのに、随分とすっきりと空が見えるし、広く感じひんか」
 夏樹は立ち止まり、空のほうばかりを見ていた。
「今日はとても天気が良いから、雲ひとつない青空だね。東京では珍しいんじゃないかなあ」
 岡本が少し空を見上げて言った。
「そやけど、道幅は同じぐらいやけど、あきらかに京都の繁華街よりも高いビルばっかりやのに、空がすごく広いとおもわへんか」
「そうかあ、言われて見ればそうかもしれへんなあ」
 飛沢も空を見上げて、その場でぐるりと一回りした。
「電柱と電線がないさかいとちゃうか」
 石田が静に言った。
「あっそうかあ、それやなあ、ぜんぜん無いもんなあ、電線も電柱も」
 大発見をしたような大きな声で夏樹は微笑んだ。
「電柱と電線がないだけで、こんなに空が広く見えるんや。京都の四条通りなんか、電線だらけやもんなあ。あれ、ほな電線はどこにあるんや」
「地下に埋められているんじゃない」
 タナカが言った。その一言で夏樹は一人で喋り始めた。ビルにも地下の部分が何階も作られ、それぞれを結ぶ地下道があり、下水に上水、ガスに電気までが地下に埋まっている。そして何本もの電車が走っているから地下鉄の駅がすごく深いところにもあり、長いエスカレーターに乗ることもある。
「東京の地下を断面図にしたら、面白いやろなあ。京都は難しいらしいで、いまだに地下鉄がないのは、どこかを掘れば何かが出てくるらしいわ」
 (阪急電車は、市内の一部分が地下だった。現在は市営の地下鉄も南北と東西に走っている)
「何かってなんなの」
 岡本が言った。




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2011.05.28 / Top↑
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