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「一応、部長を決めなあかんやろ」
「そりゃそーだ」
「この部屋を見つけてきた逢坂がええのとちゃうか」
「そやなあ」
「ユースホステルのことを一番くわしいし」
「うん、それがええなあ」
さっそく、七人はユースホステル部の部室にタムロして、だれとも無くこんな会話がされて、なんとなく逢坂に部長をやってもらうことになった。なぜか逢坂も嫌がらなかったから、すぐに決まった。

「先生がとりあえず一泊でもええから、どっかへ行こうって、言うてはったで」
職員室へ部長就任の挨拶をすませてきた逢坂が、顧問の先生からの伝言を言った。
「冬休みはバイトで忙しいでえ」
田端が口早に話した。
「おれも」
「おれもやで」
「夏休みで貰ったバイト代で、ギター買うたから、金ないし」
「冬や休みはちょっと無理みたいですって先生に言うとくは」
逢坂が話しもそこそこに部室を出て行った。
「あいつも冬休みにバイトするから、正月の元旦しか遊べへんて言ううてた」
逢坂と同じ中学校の岡村が、小さな声でつぶやいた。

 数分後に逢坂が戻ってきた。
「冬休みが駄目なら、春休みに行く計画をしっかりと立てとくようにって」
「ユースって会員にならんと、あかんのとちゃうの」
夏樹が少し知っている知識を話した。
「D百貨店にユースホステルの事務局があったはずやなあ」
さすが部長、一番いろんなことを知っている。
「明日は土曜日やし、学校の帰りに行かへんかあ」
「おい上田、お前はええよ、家の近くやから、あの百貨店は」
田端が大きな声で、少々威圧的な言い方をした。
「おれらは学校とは反対方向や、月末の金無い虫には、そこまで行くバス賃も、ましてや入会金を払う金なんかあるはずがないやろ、なあ夏樹」
「その通り、上田と逢坂と岡村の三人でとりあえず様子を見て来いよ。詳しいことを」
田端は夏樹と同じ方向にある中学校から来た。時々、一緒に帰ることもあった。
「分かった、明日の帰りに寄ってくるは。上田も行くやろ」
「しゃあないなあ」
「おれも行かなあかんの」
「岡村!いつも一緒に帰ってんのやから、当たり前やろ」
岡村は下を見ながら小さな声でうなずいた。


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2008.07.27 / Top↑
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