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 飛沢はスーパーの袋を胸のあたりまで持ち上げ、そのまま夏樹の部屋に入った。
「正月の三日やから、なんかおもろい番組はやってへんかなあ」
 ビールの入った袋を置くとすぐにテレビのスイッチを入れた。いつものことである、夏樹の会社の寮の部屋は飛沢の部屋のような過ごし方をする。
「なんかあるんちゃうか。適当にチャンネルをましてみたら。ああ、やっぱりビールは美味しいなあ」
 夏樹も遠慮なく飛沢が持ってきたビールを、断りもなしに栓を開け飲み始めていた。
「これが面白そうやなあ」
 数組のお笑い芸人による、漫才やコントの番組にチャンネルを合わせた。それからの二人は缶ビール片手に、放送されている漫才が面白いとか、面白くないとか、勝手なことを話していたが、その他のことは何も話さなかった。飛沢は二本目の缶の栓を開けるころには真っ赤な顔をしていた。夏樹はすでに二本目を飲んでいた。そしてその二本目を飲み終えたころには、飛沢は眠っていた。
「おまえはやっぱり酒が弱いなあ。俺よりも弱いんやったら飲まんほうがええのとちゃうか」
 そう言う夏樹も真っ赤な顔をしながら、飛沢に毛布を掛けてやった。
 そして、いつものように次の日には、いつもの台詞を残して帰って行った。
「ほな、またな」
 こうやって飛沢が帰って行くときに夏樹の頭の中には、少し前に流行ったドラマのエンディング曲が流れていた。
《ただ、お前がいい
 (中略)
      また会う約束などすることもなく
      それじゃあまたな と別れるときの
      お前がいい》
「ほなな」
 夏樹は少しの笑顔で、飛沢を見送った。

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2011.07.10 / Top↑
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