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 長野の大学生は二本目を空けると、自分の好きな夏目漱石の話を続けた。夏樹は文学にはあまり、いやほとんど興味はなく、名前といくつかの作品名ぐらいは知っていたが、読んだことはなかった。
「僕はね、彼の作品の中では『坊ちゃん』が好きです。ユニークな登場人物がね、いいんですよ」
 少し酔いが廻ってきたのか、ますます自分のことばかりを話すようになった。
「すいません、なんかさっきから俺ばかりが喋ってしまって」
「いや、面白かったです。旅に出かけるとね、こうやっていろんな人と出会い、いろいろな話を聞くことができるから、楽しくて面白いんですよ。けど文学のことを熱く語る人と出会ったのは初めてやなあ」
「さっきから、気になっていたのですが、もしかして関西の人ですか?」
「ええ、今ごろ気がついたんですか。こういう人も初めてやなあ」
「こういう人って、どう言う人ですか」
 長野の大学生の顔がかなり赤くなって来ていた。
「たいていの人は初対面の時の僕の一言で、関西人やって分かるようですけど、そのことに今ごろになって気がついた人は、初めてですねえ」
「ああ、なるほどね、多分ねえ自分が話をすることに夢中になってしまって、すいませんです」
「いやいや、大丈夫、なかなか面白い人やなあ」
 その時、大学生らしき男四人組が食堂に入って来た。
「あれ、ビールを飲んでもいいのですか」
「ああ、いいんですって」
「珍しいですねえ。でもどこにも売っていなかったよねえ」
「ペアレントさんに言って買ってくるのですか」
「違いますよ、ここには売っていませんよ、僕たちも外に行って買ってきたのです」
 長野の大学生が笑顔で男四人組みに言った


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2011.07.26 / Top↑
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