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 祖谷川を県道三十二号線沿いに北上する。センターラインのない狭い道を左右にカーブしながら上ったり下ったりの連続する道が続く。場所によっては車同士の行き来は難しいところもあった。深い谷を挟み対岸の山には家がへばりつくように点在し、家の姿は見えていても、そこまでたどり着くにはかなりの時間がかかりそうだ。平家の隠れ家があったということが頷ける。
 山側には岩石の塊のような岩肌が垂直にそそり立ち、谷側のガードレール一枚の向こうは急勾配の崖が続く。その一枚のガードレールをもし突き破ってしまうと、谷底へ真っ逆さまに落ちていくのだ。

                  祖谷渓

 スピードは常に控えめに走らなければ、すぐに事故になってしまいそうだ。もちろん集落などもほとんど見ることはなかった。それなのに最悪の事態が訪れた。アクセルをいっぱいに廻しても加速することなく、そのまま止まってしまった。エンジンが突然、止まってしまったのだ。クラッチを握りセルボタンを押しても何の音もなく、エンジンが廻ることはなかった。
 慣性による走行も限界がきた、ブレーキをかけ路肩にバイクを停め、メインスイッチを切りスタンドを出しバイクを降りた。夏樹はバイクのメンテナンスにあまり詳しくはない。それでもわずかに知りえる知識を最大限に活用し、この窮地か抜け出さなければならない。
 まず基本中の基本だが、ガソリンタンクの中を覗きガソリンの残量を確認した。ほぼ満タンに近い量が入っている。ガソリンタンクの下にあるコックはONになっている。プラグコードはプラグにしっかりと繋がっている。プラグの点火不良だろうか、しかしプラグを外すのは面倒だ。もしかしてもう直っているかも知れないと、わずかな望みを期待してメインスイッチを入れてセルボタンを押してみたが、何の音もしなかった。



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2011.08.29 / Top↑
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