上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 バイクのセルモータは何度押しても何の音もしないし、もちろんエンジンが動き出すこともなかった。クラッチを握りセコンドへ蹴り上げゆっくりと押しながら前に進み、少しずつ速度を上げた。頃合いを見て飛び乗り、シートに腰を降ろす瞬間にクラッチを勢い良く放し、アクセルを廻した。すぐにけたたましい音を発ててエンジンが回りだしたのを確認して、再びクラッチを握りサードギアーに蹴り上げて前に進んだ。
「なんとか、明日の京都までこのままで、これ以上悪くなるなよ・・・」
 心の中で祈った。
 高松からフェリーに乗ったころには雨が降りはじめた。まだ合羽を着るほどの雨足ではなかったのだが、宇野に着いて押しがけをしてフェリーを降りると強く降るようになってきった。すぐに合羽を取り出し着込んだ。間に合わせで買った安物の合羽は、防水性はそれなりに良いのだが、通気性が悪く走っていると首元以外の体中からは、じわりと汗が滲んできた。
 宇野から国道430号線を西へ進む。雨はますます強く降るようになり、ヘルメットのシールドに多くの雨粒が残り、前が見えにくくなっていた。さらに首元から少しずつ雨水が入り込み、時々胸元を水滴がへそまで落ちて行くのが分かった。さらに通気性の悪い合羽は夏樹の体から出ってきた汗をこもらせ、下着に吸い込まれていった。とても心地が悪く少しでもはやくユースホステルに着いて全てを脱いでしまい、風呂に直行したい気分で一杯だった。


・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
人気ブログランキングへ

・ 応援いただき、ありがとうございます。


          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録





スポンサーサイト
2011.09.10 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/462-13c1c0a3

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。