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 岡山まで来るときに通った道をそのまま戻ることにした。いつエンジンが停まってしまうか分からない状況で高速道を走るのは不安が多いが、少しでも早く寮へ帰る方が良いのではないか、混雑して渋滞や停滞をしている一般国道で停まってしまう方がかえって危ないのではないかと思い、あえて都市部は高速道を走ることにした。とにかく途中で完全に停車してしまわないように祈るだけだ。
 岡山の市街から国道250号線を走っている時に、祖谷の山中で停車した時のように、アクセルを廻してもエンジンが動かなくなり突然停まってしまった。すぐにギアーをセコンドにして押しがけをしてみたが、エンジンは動かなかった。
「ああっ、ついに駄目になってしもうたかなあ」
 鷲羽山の展望台を降りてから一時間以上のあいだ走って来た。少し休憩してエンジンも休ませて冷やしたら再び動き出すかも知れない。バイクを安全な場所へ押して移動し、ヘルメットを脱いでバックミラーに掛けた。近くの自動販売機から缶コーヒーを買い、斜めに停められたバイクの横に腰を降ろして煙草に火を点けた。
 短くなった煙草を銜え、大きく煙を吸い込み、大きく吐き出した。半分は溜め息になっていただろう。そのまま自動販売機の近くに置かれた灰皿に向かい消して、缶コーヒーの残りを飲み干した。
 気を取り直し、スイッチを入れギアーをセコンドに、押し駆けをしてみた。大きな音を出してエンジンが廻った。ヘルメットを被り再出発となった。この先も何回かエンジンが停まり、その度に小休止をしてエンジンを冷やし、再び押し駆けをすると走った。
 そんなこと繰り返し、なんとかかんとか無事に京都まで戻ってきた。

  小説のような、旅のはじまり 十一章 完



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2011.09.30 / Top↑
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