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 高校を卒業し就職して七年目に入った。現在の部署では肩書きは無いが課長の次の立場となり、数人の後輩を指導しながらの毎日だ。会社に対してそれなりに不満もあれば将来への不安や、人間関係のいざこざなどは世間一般に良くあることだ。夏樹にも世間並みに(?)悩み、怒り、諦め、妥協してきた。そして会社や人間関係の不満や不安以上に夏樹の心をざわつかせたのは、夢の実現だった。
 様々な制約を取り除いた状態で日本中をこの目で見たい、過去の旅も含めて日本一周と言うより、全都道府県を訪れてみたい。若い今しか出来ないことではないか、もう少し年をとり結婚をして所帯を持ち家族が増えると、旅のレポーターにでもならないかぎり日本中を旅して廻ることは出来ないだろう。風の吹くまま、気の向く方へ気ままな旅を実行したい。いま実行しないと必ず後悔をすることになるだろう。だが会社を辞めると言う、社長に退職願を出す第一歩の勇気がまだ出てこない。
「あほか、何を夢みたいなことを言うてんのんや、そんなことより、もっと仕事を頑張って一流の職人になることを考えなあかんやろ」
 そのようなことを言われることを、なぜかとても恐れていた。会社を辞めることがとても悪いことで、入社したら定年まで勤め上げるのが人として当たりまえのこと。終身雇用してもらうことが一番良いことなのだと言う思いが、心のどこかに引っかかっているようだ。
 そんな心の中の多くの葛藤が毎日、毎日繰り返されていた。そんなある土曜日に突然、飛沢が夏樹の寮に現れた。日曜日が休みではない飛沢は、不定期な休日の前に必ず電話をしてから来るのだが、この日は電話を掛けて来なかった、何の前触れもなく来たのだ。


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2011.10.10 / Top↑
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