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 ガイドブックに載っている名所、旧跡を廻り、山の辺の道を南下して行った。
「京都に比べると地味目の観光地やなあ」
「けどこっちの方が歴史は古いし、いにしえのロマンを感じるなあ」
「逢坂、お前ってそんなにロマンチストやったか」
夏樹が逢坂を下から見上げるように言った。
「そうやぁ、知らんかったかあ」
「どちらかといえば、エロチストとちゃうか」
「安達クンうまい、座布団三枚上げる」
「何でやねん、おれはエロチストなんかとちゃうでぇ、ロマンチストや」
「エロチストかどうかは知らんけど、ロマンチストには見えへんなあ」
「先生までなんちゅうことを言うんですか」
 他愛もないくだらない話をしながら、五人は山の辺の道を歩いた。

 午後四時ごろだっただろうか、先生がユースホステルに着いたことを教えた。
「先生ここが今日泊まるユースホステルですか」
岡村が不思議そうな顔をして聞いた。
「ホテルみたいにビルじゃないし、旅館みたいに大きな庭があるようには見えへんし、ちょっと大き目の普通の家なんですけど」
「ユースホステルはさまざまあってな、ホテルみたいに大きいところもあるし、旅館みたいに大きな庭があるところもあるし、ここみたいに普通の家みたいなところもある」

 会員証をフロントに出して宿泊の手続きを済ませ、シーツとを貰って部屋へ入った。四人分の二段ベッドが左右の壁にあり八人部屋になっていた。
「こんにちは」
すでにこの部屋に入っていた大学生らしき男の人が三人、夏樹たちに声を掛けてきた。
「こんにちは」
先生がすぐに反応して挨拶をした。夏樹たち四人はわずかに首を傾げることしかできなかった。
「お前ら、ちゃんと挨拶をせんとあかんやろ」
「もしかして君たち高校のユースホステルホステルクラブなのかい。それで今日が始めての宿泊なの」
肩ほどまでに髪を伸ばして、細くて背の高い人が話してきた。
「こちらが顧問の先生ですか」
さっきの人よりもっと髪が長く、少し不精髭を伸ばし、メガネを掛けた人が聞いた。


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2008.08.06 / Top↑
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