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「はっ、なんのことですか。えっ」
「夏樹君、落ち着いてね、今朝ね、交通事故でね・・・」
 飛沢のお母さんが何を言っているのか良く分からなかった。いや、分かってはいるのだけれど、あまりにも突然なので頭の中で整理することが出来なかったのだと思う。我が子を亡くしたお母さんを気遣い、慰めなければならないのに、頭の中が整理できずに混乱し、言葉が出てこなくなった夏樹がお母さんに慰められてしまった。
 電話を切ってから頭の中をなんとか整理しようと思いながら、得意先へ書類を持っていかなければならない意識を優先していたことが、今思えば不思議である。
 バイクを運転しながら昨日の夜に次の日が休みではないのにふらっと現れたこと、お母さんから聞いた事故の大まかな状況のこと、そして飛沢と出会ってから昨日までのこと、あいつの未来のことなど、多くのことが次から次へと頭の中を通り過ぎていった。それでも意識の半分と少しは前方の車の状況、信号、歩行者、そして得意先への道順が優先されていた。
 無事に書類を届けたことで帰り道は飛沢のことが意識の半分以上になっていた。あいつのことがどんどんと増えていき、頭の中は飛沢のことばかりでいっぱいになっていた。それでも無事に会社に戻ってきたのだ。どこをどのように走って帰って来たのか、あまり覚えていなかった。かなり頭の中は混乱していたようだ。
 夜になりようやく整理ができたのか、突然大粒の涙が頬をつたいはじめ止まらなくなり、気が付いたら大きな声を出して泣いていた。



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2011.10.20 / Top↑
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