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 二日後に葬儀が行われ会社の同僚である小田君も一緒に出席した。飛沢の高校、大学時代の友人も多く来ていた。交友の広さが伺える。焼香を終え飛沢のお父さんと目が合った時、言葉など出るはずもなく、突然涙がこみあげ大きな声を出して泣いてしまった。お父さんの目にも大きな涙がこぼれていた。

 あれからの毎日は頭の中で飛沢のこと、仕事のこと、将来のこと、そして旅のことが駆けずり回り仕事に集中することができず、間違いや失敗がおおくなり、課長によく怒られた。仕事が休みの日もどこへも行かず、寮の部屋で一日ごろごろしていた。
「あいつはやりたいことを何もしないで、いやできないで死んでいった。やりたいことは、できるときにやらなあかん。あとになって後悔をしたくない、よし、やりたいことを、やれる時に・・・。けどなあ・・・」
 長いあいだ頭の中は悶々としていたが、半年後にようやく決心をした。旅にでる。会社を辞めて気の向くまま、日本中を旅する。気が済むまで、半年か一年か、それとも・・・。今そんなことはどうでもよいことで、とりあえずバイクに荷物を積んで北へ向かう。多少の蓄えもつくった、来春の暖かくなったら出発する。それからのことは、そのときに考えればいい。早速、社長に退職願いを持って話をしにいった。
「お前の言うてることはよう分からん。人生勉強をすると言うことで旅に出るんやったら、日本一周なんて小さいこと言わんとパリに行って来い。ほんでファッショの本場に行って勉強してきたらどうや。二ヶ月やったら休職扱いで保健もそのままにしとけるから」
 社長は穏やかに夏樹と話をしてくれた。



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2011.10.22 / Top↑
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