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 男子中学生たちは完全に目が覚めましたと言う顔になった。
「はい、そうですが、なんだか早くに目が覚めてしまい、それでこんなに早い時間に起きたことがなかったんで、テントから出てきました」
「起きたんじゃなくて、一晩中しゃべていて寝なかったのとちゃうますか」
「ええ、何で分かったのですか」
 一番背の高い男の子が言った。
「いやあ、なんとなく、そうなんとちゃうかなあと思って」
 男子中学生の全員が照れ笑いをした。
「バイクで来ているんですよね。一人ですか。どこから来たんですか」
 メガネを掛けた中学生が後ろの方から一歩前に出て話した。
「そうです、一人で京都からバイクで来ました。これから本州を北上して北海道まで行きます」
「北海道ですか、すごいなあ、一人旅ですね」
 メガネを掛けた中学生は興味津々の様子だ。
「何日間の旅なんですか」
「さあ、分かりません、何日でしょうねえ」
「そんなに長い間、会社を休んでもいいんですか」
「辞めて来ました。日本中を旅してみたくて、それが夢だったから」
「カッコいい」
 二,三人の中学生がほぼ同時に声を発した。
「カッコ良くはないなあ。君たちのお父さんは毎日、ちゃんと仕事に行くでしょ、それの方がずっとカッコいいと思うけどなあ。毎日、きちっと決まったことを何事も無く行うことが、本当は一番カッコいいと思うよ。僕もこの旅が終わったら、そういう風にならないと、あかんなあと思う」
「じゃあ、今は充電期間ですね」
 メガネを掛けた中学生が言った。夏樹は彼の胸に書かれた名札を見た。
「君、ええこと言うなあ。高橋君かあ、学級委員長みたいやな」
「違いますよ、こいつは文化委員なんです。学級委員長はこいつ」
 一番背の高い中学生が、後ろの方で黙って聞いていた小柄な男の子を指差した。


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2011.11.11 / Top↑
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