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 泊まるところが決まれば少しでも早く予約の電話を入れなくてはならない。上高地には多くの団体旅行の観光客が訪れていたが、六月は観光業にとっての閑散期、平日となれば尚更である、もしかすると休んでいるかも知れない。だとすれば他のところを探さなくてはならい。
 国道沿いのドライブウエイに公衆電話のボックスを見つけ、バイクを横付けした。
「はい、清里ユースホステルです」
「今日なんですけど、泊まれますか」
「大丈夫ですよ、何人ですか、夕食はいりますか」
「一人です、二食付でお願いします」
「じゃあ、六時までに来て下さいね。お名前は、ユースの会員ですか」
「はい、会員です。夏樹です」
「電車ですか、それともバイクとか車とか。小海線(現 八ヶ岳高原線)の清里駅からすぐですから、気をつけて」
「バイクで行きますんで、お願いします」
 これだけの会話で電話は終わった。ユースホステルは空きさえあれば当日予約でも比較的簡単に泊めてくれる。ぶらり旅には最適だ。
 茅野市を過ぎると大きなカーブはないが登り勾配が続き、山梨県との県境に近づくと長い登坂車線が表れた。県境の少し手前に左が小淵沢という案内標識が見え、左に曲がる。この先は小海線沿いに甲斐小泉、甲斐大泉そして清里へ向かう。

 夏樹は旅好きな若い人も年配の人も気軽に泊まれて、比較的格安で宿泊者同士の交流を手助けできるような宿を作ってみたいと思うようになっていた。ユースホステルは格安だが若い人が多く、年配の人の宿泊者は少ない。酒が飲めないところも多い。(現在のユースホステルは飲めるところも多くなってきているようだ)旅館やホテルはプライベートがしっかりと守られていて、宿泊者同士の交流など必要のないところだ。両方を叶えてくれるような宿はないものだろうかと考えていた。



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2011.12.18 / Top↑
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