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 甲斐大泉から清里までは小海線では一駅。沿線の周辺には別荘地やペンションの建物が並ぶ林や、もともとこの地域に暮らす人たちがつくる畑が続いた。
 清里に近づくと今まで見てきたペションの建物よりも可愛い色合いで、建物周辺の飾りも可愛いものになった。ペンション以外の飲食店やみやげ物店も少女マンガから抜け出てきたような建物が多い。清里駅は国鉄としては国内で二番目に標高の高いところにある駅で、そんな山に囲まれた高原地帯に、この周辺だけが別世界のメルヘン地帯に入り込んだようだ。ぼろぼろの皮ズボンに安物の合皮ジャンパーを着た夏樹には、間違いなく似合わない空間に立ち入った気分だった。
 メルヘン地帯をゆっくりとバイクを走らせ、ユースホステルを目指した。ユースホステルの建物はメルヘン風ではなかった。
「こんにちは」
 なんともむさくるしい服装で大きな荷物を抱えてユースホステルの玄関に入った。
「はあい」
 少し遠いところから男の声が聞こえてきた。
「さっきの電話の夏樹さんですね、お帰りなさい」
 夏樹と同じ年ぐらいの男がエプロンを掛けて出てきた。
「はい。ええと、会員証です」
「じゃあ、ここに住所と名前を書いてねえ」
 そう言うと簡単な書式の宿泊者名簿と書かれた紙を渡された。
「お風呂に入れますから、先にどうぞ。夕食は六時からです」
 部屋の場所を聞き大きな荷物を持って向かった。
 部屋に入るとユースホステルでは定番の二段ベッドが置かれた部屋だった。すでに二人の先客がいた、この時季の平日にユースホステルを利用して旅をいている人が要るとは思っていなかった夏樹には、とても意外な出会いだった。

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2012.01.03 / Top↑
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