上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
「こんにちはぁ」
 夏樹の声に少し元気がなかった、予想していていなかった先客がいたからだ。
「どうも、こんにちは」
 大学生風の男が先に声を出した。
「どうも、こんにちは。バイクですか、もしかして日本一周をしている途中とか・・・」
 夏樹よりは少し年上の雰囲気の男が笑顔で話した。
「分かりますかあ、日本一周というわけやないんやけど、日本中を廻ってみようかと思ってます。きょうで二日目なんやけどね」
「やっぱり、今の時季はそういう人が多いんだよねえ。実は俺も、と言いたいところなんだけど、転職をするので次の職場へ行くまでに一ヶ月ほど時間があるので、短期の放浪の旅中です。おれ、田中です、東京から来ました。もうすぐ三十歳です。早めに自己紹介しておいた方が何かと便利でしょ、特にユースホステルと言う所はね。よろしくお願いします」
 頭の中に台本があるのではないかいと思いたくなるぐらいに、流れるような標準語で、常に笑顔で話す田中に、夏樹ともう一人の大学生風の男は呆気にとられて聞いていた。
「ああっあ、俺は夏樹です京都です。あと五年ほどで三十です。よろしゅう、たのみます」
「はい、俺は後藤です。東京の大学に通ってまして、実家が博多なんで夏休みを利用して旅をしながら帰省中です。大学一年生ですが二十歳なんです、一浪をしまして・・・」
 そう言うと右手で頭を掻きながら下を向き、苦笑いをした。
「そうなんや、夏休みって随分早いねえ、まだ六月やでぇ」
「一年生はあんまり大した授業がないんです。それでうまく単位がとれるように調整をして早めに帰ることにしたんです」
「へえ、ほんなら三ヵ月も夏休みなんや」
 夏樹は大学とはどういうところなのだろうと思った。


・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ

・ 応援いただき、ありがとうございます。


          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録





スポンサーサイト
2012.01.05 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/495-e61676d9

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。