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 夏樹の言ったことに後藤は右手を横に数回ふりながら苦笑いをした。
「授業が少ないけど他にいろいろとありまして・・・。参加することで単位がとれる学外研修があるのですが、七月から一ヶ月の期間をボランティアするんです」
「ボランティアですか、何のボランティアですか」
 転職予定の田中がにこりと微笑んで言った。
「いろいろあるみたいで、子供たちがいる施設とか老人ホームとかにお手伝いにいくみたいなんです。実はどこで何をやるのか詳しいことは分かってないのです。参加すると授業にでるよりいいかなって、大学の授業ってけっこうつまんないんですよ」
「俺は、面白かったけどねえ」
 田中が話す時はずっと微笑んでいた。もしかすると今までの職場は営業職をしていたのだろうか。
「俺は大学には行ってないから、ようわからんけどなあ」
「子どものころから、大人になったらなりたい仕事というのが見えてこなかったので、とりあえず大学に入ったのですが、入りたいところじゃなく、入れるところが今の大学だったんです」
「それで授業にあまり力が入らないんですね」
 田中が微笑まずに言った。
「そうなんですよ」
「べつにええのとちゃうかなあ、急いで決めんでも。目標が早くに決まっても途中で挫折するよりは、ゆっくりといろんなことを見て、聞いて、体験して、ほんで何かに出合って進む道を決めたら、それでも遅くはないと思うなあ。田中さんも転職をすると言うことは、何か違うと思ったから別のことをしようと、転職をするんでしょ」
 夏樹はとりあえず合皮のジャンパーと皮ズボンを脱いだ。田中が少し遅れて少し頷いた。





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2012.01.11 / Top↑
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