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 峠からの下り勾配が緩やかになり、カーブも少なくなったころには霧も晴れてきた。その代りに細かい雨粒が少しずつヘルメットのシールドに溜まり、行く先の視界が悪くなった。
 前橋から国道17号線に入ると交通量が増えてきた。住宅と店舗だけが続き、時々畑も見えるが、群馬県も東京に近い関東地方の都会である。しかし前橋から渋川に入ると畑が増え、渋川を過ぎると少し山が近くに見えるようになった。右前方に見えるのは赤城山のようだ。国道の案内板に書かれていた。前橋よりも交通量は少なくなり走りやすく、細かい雨粒も少なくなってきた。
 沼田まで来ると右に尾瀬の案内板が見えた。距離は50キロ、まだ昼前の時間帯だからちょっと足を伸ばしてみることにした。
 雨粒が少しずつ大きくなってきた。本降りになる前に合羽を出し着た。バッグから黒いごみ袋を一枚出、長編の片側をナイフで切り大きくして荷物に被せた。その時すぐ前の家から出てきた初老の女の人が夏樹に話しかけてきた。
「雨が降っているのに、バイクに乗って何処に行くの」
「はあ、北海道まで行きます」
「北海道?今から行くのかい」
「いや、今日は新潟の土樽というところまで行って泊まりますけど・・・」
「なんか、この辺りの人じゃないねえ、何処から来たの」
「京都です」
「京都!随分と遠いところから来たんだねえ」
 そう言うと家の中に入って行ったが、すぐに出てきた。その手にはガムテープを持っていた。
「兄さん、これあげるから、その荷物の袋をしっかりと止めて、雨に濡れないようにして、気をつけて行きな」
「あっ、おぉきにぃ、ありがとうございます」


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2012.02.14 / Top↑
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