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 いただいたガムテープを黒いごみ袋のあちこちに貼り、荷物に雨がかからないようにしてからバイクに括り付ける専用の、フックの付いた太いゴム紐でしっかりと縛った。バイクに跨り女の人に手を振りながらゆっくりと走らせた。その人も笑顔で手を振り見送ってくれた。
 雨は強く降っていないが、行く先の山並みにはどんよりとした雲がかかり、少しずつ麓の方へ下がってきているような気がする。この先強い降りになってくるような予感がする。
 国道沿いに小さなラーメン屋を見つけ、雨があまり強く降る前に昼飯を済ませてしまうことにした。面倒だけれど合羽を脱ぎバイクに掛けて店に入った。
 店の入り口には営業中と書かれた小さな札がかかっていたが、客も店員も誰もいなかった。カウンターだけの小さな店の厨房には、大きな鍋から湯気がもくもくと立ち上っていた。
「どうう、誰かいませんか」
「はあい、いらっしゃい」
 なんとも元気のない声が聞こえ、ゆっくりと歩きながら小柄なおばさんが奥から出てきた。カウンターの上の壁に五種類ほどのラーメンの名前と値段が書かれた一枚ずつの紙が貼られていた。一番左端には「半ライス 百円」とあった。そのメニューを見ながらカウンターの椅子に座った。
「ラーメンと半ライスください」
「ラーメンと半ライス・・・」
 そう言うと麺を茹でるためのザルに麺を入れ、湯気が立ち上る鍋に入れた。程なくラーメンと半ライスがカウンターのテーブルに置かれたが、おばさんは何も言わずに、少し奥に置かれた椅子に座り、新聞を広げた。



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2012.02.16 / Top↑
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