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 店内にはテレビもラジオも有線放送の音楽も流れていない。厨房の換気扇の機械音と大きな鍋に入ったお湯が沸騰する音しか聞こえないから、夏樹がラーメンをすする時に出るズルズルという音がとても響く。
 味はそこそこだった。汁(つゆ)もまずまずの味だった。でもスープを全て飲み干す前に満腹になり、スープは少し残した。財布を取り出しメニューに書かれた値段を確認し、ラーメンと半ライスの値段と同じ額の金額をカウンターの上に置いた。
「ご馳走様、お金をここに置いときますね」
「はい、ありがとうございます」
 椅子に座り新聞を開いたまま、こちらには目を向けることはなかった。まあまあ美味しかったラーメンの味が半減してしまった。
 店を出て合羽を着てヘルメットを被りエンジンを掛け、尾瀬に向かった。店に入る前より雨足が強くなったようだ。
 尾瀬は名前だけはよく耳にする有名な国立公園だが、板で作られた歩道以外には立ち入り禁止になっていることだけは知っていた。山と山に囲まれた道を登って行くと少しずつ雨足が強くなってきた。このまま尾瀬まで行ってもこの雨の中を歩いて入山するのは少し大変である。屋根のあるところにバイクを止め地図を確認したが、このまま前に進んでも尾瀬の入山口から先は道がないようだ。(実際にはスーパー林道のような道があったようだが、夏樹の地図には載っていなかった)
「この雨やからなあ、早めにユースホステルに入って、ゆっくりしょうか」



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2012.02.18 / Top↑
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