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 ユースホステルの食事はホテルや旅館のように豪華な食事ではないが、おかわりは自由である。ところによってはとても豪華な(価格の割には)食事のユースホステルもあるし、オフィス御用達の弁当屋の宅配夕食が出てきたり、メロンパンと牛乳一本が朝の枕元に置いてあったりと、様々である。
 観光ホテルの一部が、ユースホステルになっているところに泊まった時は、山側の少し見晴らしの悪い部屋だったけれど、和風のいかにも観光ホテルの部屋で、同宿者と二人だった。食事はこの観光ホテルに泊まる一泊二食付の夕食メニューから一品だけ減らした料理で、立派な刺身や天ぷらが付いた。逆にこの日の宿泊は一人なので、外で食べてきて、と言われたユースホステルもあった。

「紹介します。残り三人の淑女と、四人のヤロウドモです」
肩まで髪を伸ばした大学生が夏樹たちに、他の仲間を紹介した。
「おい、トシ、四人のヤロウドモて誰のことなんだよ」
「まままあ、そしてこちらは・・・」
「こんにちは、京都の高校生の逢坂と言います。あのう、エリさんてどの方なんですか」
逢坂が三人の女性を満面の笑みで、覗き込むように身を乗り出した。
「えっ、なぜ私の名前をしっているの」
「おいおい、逢坂君やめろよ」
角刈りのタカがあわてて椅子から立ち上がり、逢坂を制止した。
「美人さんですね。タカさん」
「あなたたち、もうそんなに仲良くなったの、私も仲間に入れてよ」
タカとは対照的に物おじすることなく、京都から来た高校生に興味がいっぱいで、目を輝かせていた。

 肩まで髪を伸ばしたトシがここまでの経緯を簡単に話して、先ほどの続きの話を田代先生に頼んだ。
「まあ、その前に目の前のご馳走をいただこうよ」
「そうですね、では皆さん、手を合わせて、いただきます」
エリが大きな声で先導した。
「すいません、彼女は小学校の先生になるのが夢で、先日、教育実習で一年生を受け持っていまして」
トシが申し訳なさそうに話した。
「ええなあ、若くて元気で美人の先生、エリさんが先生になったら一年生になろう」
「面白い子やねえ」
全員で大笑いして、十六人で『いただきます』を言った。



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2008.08.18 / Top↑
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