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 電話を切ると、もう一度地図を見て山形県月山を確認した。新発田市を抜け日本海沿いの七号線を北上し鶴岡まで行き、そこからは百十二号線で南東方向へ向かう。空模様もだいぶ回復し、青空が見えるようになってきた。スピードを出しすぎて検挙されない程度の速度を維持して月山へ向かった。
 三条市からどれくらい走ったころだっただろうか、夏樹のバイクの後ろから一定の距離を置いて走ってくるバイクがいることに気が付いた。周りの交通量や状況に合わせて走っていた夏樹のバイクの速度は一定していなかったが、後ろを走っているバイクはどんな速度でも一定の距離を保って走ってきた。赤信号で停車しても同じように距離を置き停車した。まるで二台のバイクがツーリングしているようだった。

 新発田市から七号線に入りドライブインで小休止をすることにした。飲み物の自動販売機の横にバイクを停め、缶コーヒーを一本買いベンチに腰を掛けた。そこへ先ほどから夏樹の後ろを付かず離れず走っていたバイクがすぐ横に停まった。ライダーはヘルメット取りながら夏樹の座るベンチの横へ座った。
「こんにちは、京都からいらしたんですね」
 少し慣れなれしい奴だなと思ったが、まったく無視するわけにもいかず「ええ・・」と簡単に答えた。
「もしかして、北海道まで行かれるんですか」
「はあ、なんでわかるんですか」
「今の季節に寝袋をバイクに積んで走っている人は、ほとんどが北海道を目指している人ですよ」
「そういう人がここを通って行くんですか」
「そうですねえ、日本一周をする人たちはここを北へ、南へ大きな荷物をバイクに積み、一番上に寝袋を積んでいるね。時々そんな人たちに声をかけるんです。俺もいつかはバイクに寝袋を積んで日本一周をしたいなあって、でも今の仕事を辞めなければいけないし、それにはいろいろと問題がありますしねえ」
 とても人懐っこい話し方に、先ほどまでのあまり良くない印象がなくなった。


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2012.03.20 / Top↑
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