上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 夏樹はオーナーの後について厨房に入り、賄食の準備の手伝いをした。
「料理をしたことはあるかい」
「いや、インスタントラーメンぐらいしか作ったことがないですねえ」
「それは料理じゃないよ」
 今までに包丁を持ったこともなく、ましてや肉や野菜をフライパンで調理したこともない。手伝いと言っても賄の人数分の皿と茶碗と箸を、オーナーの指示する棚や引き出しから取り出し、皿は調理テーブルの上に並べただけだった。
 賄食ができるころに外のテラスでバーベキューの準備をしていた他のスタッフたちも厨房へ入ってきた。母さんだけはコンロについてお客の肉や野菜を焼いているようだ。
「腹へったあ」
 マッさんが大きな声で入ってきた。オーナーとマッさんと大学生のアルバイトの女子二人と夏樹は厨房の調理テーブルの周りに椅子を置き、夕食を食べた。
「ナッさんは京都の人なんですって」
 少し食べて腹の減り具合が落ちつてきたのか、マッさんが箸を止めて話を始めた。
「仕事を辞めてここへ来たのでしょ、俺と同じだね。やっぱりペンションとかを経営するのですか」
「いや、まだそこまでは考えてないです。旅が好きで取りあえず全国を回って、いずれは宿を作ってみたいなあって、おもてます」
「じゃあここでペンションのことを覚えようと、居候志願したわけですね。しかし、俺が先に来ていたから・・・、ごめんなさいねぇ」
「いや、別にマッさんが悪いわけじゃないですから」
「夏樹君が電話で話しているのを聞いていたら、あまりに熱心に語ってくれくものだから、うちでの居候は松木君に決まっていたけれど、どうせバイクで北海道に行くのなら、二、三日寄って行ってもらって話したいなあと思ってね」
 オーナーが微笑んで話してくれた。


・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ

・ 応援いただき、ありがとうございます。


          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録
スポンサーサイト
2012.04.19 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/530-346dfb7a

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。