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「俺、ここの居候募集欄に『晴耕雨読』って書いてあったんですよ。この四文字に興味をもちまして、いったいどんな日々を過ごすんやろうって、それですぐに電話を掛けたんです」
 夏樹の箸は完全に止まってしまった。
「字の通り、晴れたら畑を耕して、雨が降ったら本を読むんだ。毎日のように大勢のお客が来てくれるわけもないし、一年中満室状態では、こっちの体が持たないし、それじゃあなんのために脱サラしてペンションを始めたのか、分かんないしね。それで今はゴルフ場を造るのが晴れた日の仕事さ、ちょうどいい時に夏樹君が来てくれて助かったよ」
 話をしているオーナーはとても楽しそうだった。その後も夕食を食べながら色々な話をした。オーナーの今までの旅の話し、マッさんがここへ来る前の仕事のことやこれからの夢の話し、夏樹も今までのことや、これからのことを話した。男三人で盛り上がっていて、大学生の女の子たちは微笑みながら聞いているだけだった。何の話をしている時だったか、五人が大きな声で笑っていたら、お客の肉と野菜をコンロで焼いていた母さんが厨房に入ってきた。
「どうしたの、大きな声で笑って、外まで聞こえちゃうわよ」
 母さんは微笑みながら言った。
「ああ、ごめん。肉焼きを母さんに任せっぱなしで。いま、俺が代わるよ」
 オーナーは自分の使った食器を洗い場に置き、外へ出て行った。交代した母さんは、自分の分の賄食を持ち、オーナーが座っていた椅子に座り、食べはじめた。
「ねえねえ、さっき、なんで盛り上がっていたの、随分と楽しそうだったけれど。マッさんの笑い声が一番大きく聞こえていたなあ、私にも教えて・・・」




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2012.04.22 / Top↑
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