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 夏樹が関西弁で漫才のネタを少し披露したことで、そこにいた皆が大笑いしてくれたことを、まだ笑いの余韻が残っているマッさんが母さんに教えた。そのネタをもう一度話してほしいという母さんのリクエストに応えた。いま初めて聞いた母さんはもちろん、他の四人も大きな声で笑ってくれた。地元ではいままでに一度も面白い奴と言われたことのない夏樹は、うれしいような、こそばゆいような、変な気分だった。
 食後の食器洗いをマッさんとアルバイトの女の子、そして夏樹で手際よく済ませた。と言っても夏樹は洗い終わった皿を数枚拭いただけである。
 今日の宿泊者の夕食バーベキュウが終わるまで、マッさんたちと四人で厨房の椅子に座り、話を続けた。今度は大学生の女の子たちも色々と話してくれた。このペンションの近くで生まれ育った幼馴染という二人は、地元の別々の大学に進学し、週末の休みを利用して実家の近くのペンションでアルバイトしているのだそうだ。
「えっ、と言うことは、今日は何曜日なんや。旅を始めて今日で四日目で、家を出たのが・・・、たしか水曜日やから・・・」
 夏樹は右手の親指からをゆっくりと折り曲げて数えはじめた。
「今日は土曜日ですよ」
 大学生の女の子の一人が言った。
「そうやね、土曜日やね。ほな明日はもう家に帰らはんの?」
「はんの・・・って、どいう意味ですか」
「ええっと、標準語はよう喋らんのやけど・・・、帰るのですか、そうそう、これや」
 なぜかマッさんが大きな声で笑った。
「やっぱりナッさんは面白いねえ」
「そうかなあ、おもろいって、言われたことないんやけどなあ」
 今度は大学生の女の子も一緒に笑った。


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2012.04.26 / Top↑
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