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 夏樹が食べ終わるまで他に客は来なかった。店主はなんとなく色々なことしながら夏樹に話しかけてきた。しかし東北訛の方言が遠慮なく飛んでくるので時々何を言っているのか分からなかった。前後の文章の繋がりを分析して適当に相槌を打ったり、返答したりしていた。そんな会話をしていて少しだけ悔しい思いになったのは、夏樹の喋っている関西弁のほぼ全部の言葉を、店主が理解しているということだ。
 夏樹も遠慮なく関西弁で話しているのだけれど(もともと関西弁の他の言葉を話すことはできない)、何を言ったのか分からないそぶりを見せることはなく、夏樹の質問に対して適切な返答が帰ってくるのだ。お笑い芸人などの影響で関西弁は聞きなれているのだろうか。
「ごちそうさまでした。おやじさん。この辺にを売っているところはありますか」
かあ、もう少し北の方へ行けばスーパーがあっから、あそこに行けば何でもあるべぇ」
「スーパーですか、わかりました、行ってみますわ」
 焼肉定食の代金五百円を払いヘルメットを持って店を出た。
「そのあたりの松林でテントを張るんだっけか、朝方は少し寒いから、風邪をひがねぇようにな」
「やっぱり寒いですか」
「びゃっこな・・・」
「はぁ・・・」
「少しだけ・・だ」
「はあ、ちょっとだけね、わかりました。おぉきにぃ、ありがとうございます。では」
 面白いおじさんだった。もう少し話を聞いてみたかったけれど、陽が暮れるまでにテントを張ってしまうために、少し北にあるというスーパーへ向かった。


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2012.06.08 / Top↑
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