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 松林の向こうに見える紅く染まった空を眺めながらゆっくりと残りのビールを飲み、時々「さきいか」を口に運んだ。自然の中でたった一人、暮れゆくこの日を楽しんだ。一本目の缶ビールを飲み終えバッグの中からノートを取り出し、今日の行動を書き留めた。日記というより一日の行動内容をメモ書きのように綴った。たった一本の缶ビールで少し酔ってしまったのか、時おり眠気に襲われながら月山を出発してからの行動が思い出した。
「寿司屋のおやじさんも、魚屋の兄さんも面白い人やったなあ。東北弁はちょっとわからんかったけど」
 ノートのほぼ一ページにわたり今日の行動を書き終えたころには、あたりは真っ暗になり、テントの中に吊るした電池式ランタンだけが頼りの明かりになっていた。陽が沈んだころは気温も高く少し暑いぐらいだったが、真っ暗になった今は急激に気温が下がり、今までよりも風が強く吹いてきた。合皮ジャンパーを再び羽織りテントの出入り口のファスナーを閉めることでちょうど良い気温になった。テントの外は寒いぐらいだった。
「まだ八時前やんか、ラジオで野球の中継でもやってへんかな」
 AMしか受信できない小さなトランジスターラジオを取り出し、チューニングを合わせた。京都にいるころもそうだったが、夜になると韓国語の放送がとてもよく聞こえるようになる。色々な電波が入り乱れ、せっかくチューニングを合わせても他の電波が強くなり、聞こえなくなってしまうことがよくあった。しばらく我慢して待っていると元の電波が復活してくるのだが、待ちきれずに他の局を探してしまう。結局、地元のNHKが一番よく聞こえるのだ。残念ながらNHKでは野球中継は放送していなかった。


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2012.06.15 / Top↑
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