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「どこ見て走ってんだよ・・・、俺の車は大丈夫だけど、お前さん、大丈夫か。歩けるかい」
「すんません、大丈夫です。特別、どっこも痛くはないんで」
 ほんの一瞬の油断が事故の原因だった。突然、前の小型トラックが停まったわけではない、何台か前の車が赤信号で停車したから、順に後ろの車が停車していったのだ。それに気付かずよそ見をしていた夏樹が悪いのだ。北海道に上陸して、わずか数分後のことだった。
「油断大敵、事故の元!」
これからの長旅に向けて、何か見えないところからの戒めだったのかもしれない。
 トラックの一番固い部分に追突したようで、運転手が言ったようにトラックのどこにもへこみや傷がなかったし、夏樹の身体のどこにも致命的な傷はなく、かすり傷程度のようだ。しかし愛車のGSXはハンドルが大きく曲がり、ウインカーや計器類が割れ、走行不能になってしまった。呆然と力をなくしてしまったが、道路の真ん中にいつまでも転がしておくわけにも行かず、何とか力を振り絞り,バイクをお越し道路脇に寄せサイドスタンドを出した。
 ヘルメットを被ったままで路肩の石に腰を下ろし、俯いて悔しい気持ちを噛みしめていた。目の前を通り過ぎていく車からの視線も感じていた。その場に何分ほど佇んでいただろうか、ようやく次のことを考える余裕が出てきた。このままここに座り込んでいても埒があかない、大きく曲がったハンドルを押して前に進むのは大変だったが、とりあえず前に進んでもう少し広い場所に移し電話ボックスを探すことにした。


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2012.07.27 / Top↑
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