上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 使われていない倉庫のような建物の前に少し広い場所があり、残っている力を振り絞りバイクを押して入り、サイドスタンド出して停めた。ヘルメットを取り、しばらく座り込んでいた時だった。
「あらまあ、どうしたの、随分と壊れちゃたねえ。すぐそこの自転車屋の大将を呼んできてやっから、ちょっと待ってな」
 一輪車に野菜を乗せたおばさんがそう言って立ち去った。
「自転車やのうて、バイクなんやけど・・・」
 そんな言葉を話す間もなく行ってしまった。その自転車屋の大将とやらが来てくれたとしても、こんなに壊れてしまったバイクをどうやって直してくれるというのだ。絶望感だけが先行し、その絶望をどうやって打開して進むか、頭の中にはまったく浮かんでこなかった。
 頭の中が絶望だけの時間が二十分ほど過ぎたころだった、一輪車のおばさんが立ち去った方向から、軽トラックに乗ったおじさんが、夏樹のいる道路から奥まった少し広い場所にゆっくりと入ってきた。
「おっ、いたいた。ヨネばあさんが言っていた兄さんだな。随分とやっちゃったなあ。とりあえずこれに乗せて、俺の店に行くベ」
「えっ、自転車屋さんとちゃうんですか・・・」
「そうだけど、バイクも売ってっからよ、大丈夫だ、心配すんなって」
「はっ、はあ・・・。じゃあとりあえず、荷物を降ろしますね」
 バイクの後ろに括り付けていたバッグとキャンプ用品を降ろし、軽トラックの荷台から斜めに地面へ伸ばされた板の上を、おじさんと二人で押し上げ軽トラックに乗せた。そしておじさんはバイクが倒れないように手際よくロープで縛った。


・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ

・ 応援いただき、ありがとうございます。


          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録
スポンサーサイト
2012.07.31 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/560-37593f17

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。