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 朝食後、ユースホステルを出発してひとまず函館駅に向かった。大きい荷物をロッカーに預け、カメラなどの必要なものだけをDバッグに詰め、函館観光に向かった。
 路面電車に乗り函館山方面へ行き、旧函館公会堂、ハリスト正教会、外国人墓地などを見て廻った。入館料が必要なところは外から眺めるだけ、貧乏旅行の悲しい現実である。他の二人も、昼前には次の目的地に向けて列車に乗りたいと言うので、あまり時間をかけて見学をしないで立待岬へ向かった。
「わたし、石川啄木の大ファンなんです。だから啄木の墓がある立待岬には、絶対に行きたかったの」
「石川啄木。聞いたことはあるけど、ようは知らんなあ。ほな電車にまた乗って、行きましょうか」
 最寄の市電の駅に降りて狭い登り道を二十分ほど歩くと視界が開け、海が見えてきた。
「ここですよ、啄木の墓は・・・」
 女子大学生はその場に突然、座り込んでしまった。
「ダイジョウブ、デスカ」
「どないしたんや、急に」
「すみません、感動のあまり少し足の力が抜けてしまって。大丈夫ですから、ごめんなさい」
 留学生と夏樹はお互いの顔を見て微笑んだ。女子大学生はそこに座り込んだまま啄木に思いを馳せているようだった。
「誰かに頼んで、三人で写真を撮ろうか」
「じゃあ、わたしのカメラで撮りましょう。帰ったら送りますから、送り先を教えてくださいね」
「楽しみに待ってるは」
「ハイ、楽しみデス」

   旧函館公会堂
      旧函館公開堂

             ハリスト正教会
                 ハリスト正教会

                   立待岬にて
                     立待岬にて

 後日談。
 数ヵ月後、実家に帰ると、この時の女子大学生から手紙が届いていた。北海道各地を列車で回り、お盆のころには厚岸の民宿で住み込みのバイトをしていたと書かれていた。夏樹もその民宿には函館から数日後に訪れ、一泊したところだった。とても面白いオーナーで・・・、この話は数日後に現場にたどり着いた時に綴ることにする。

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2012.09.07 / Top↑
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