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 昼近くになり函館の駅へ戻り、女子大学生は新冠へ、留学生は札幌へ向かって列車に乗って行った。旅は道ずれ、途中までは同じ列車に揺られて行く二人を、駅のホームから見送った。夏樹は駅の近くのラーメン屋で、少し早めの昼を食べ、今度は国鉄の列車に乗って五稜郭へ向かった。函館駅から一両だけのディーゼルカーに乗り次の駅が五稜郭駅だ。バイクの修理ができるのは午後三時の予定だった。
 二十歳のころ幕末の時代小説を読み耽っていたことがあった。始まりは坂本竜馬だったように思う。幕末から維新への流れのなか、後半に出てくるのが函館五稜郭である。小説に出てきた登場人物などを思いだしながら五稜郭公園へ入って行った。
 タワーに登れば五角形の星型がよく見えるのだろうが、入場料がかかるのでやめた。公園内をゆっくりと見て廻った。
 北海道の六月は花の季節だと聞いたことがある。あまり花には興味がないが、五稜郭公園内には藤の花が盛りを迎えているようだ。天気もよく絶好の藤の花見日和となった。

          五稜郭

                    五稜郭2

 五稜郭をあとにして函館の駅に戻り、路面電車に乗ってバイクのサービス工場へ向かった。
「できてますよ」
 工場に入ってすぐのところに、修理を終えた夏樹のバイクが置かれていた。
「ちゃんと直ったんですね」
「はい、壊れた部品を交換しただけだからね、そんなに難しい作業じゃないよ」
「ありがとうございます。気持ちがようやくゆっくりしました」
 交換された部品と工賃が書かれた書類を渡され、思ったほど高くはなかったので安心した。修理代金を払い荷物を括り付け出発の準備をした。
「本当にありがとうございました。北海道に入ってすぐの事故でした。これからはこのことを肝に銘じて安全運転で旅を続けたいとおもいます。ありがとうございました」
 夏樹はサービス工場の担当の人に何回も何回も頭を下げて礼を言った。



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2012.09.11 / Top↑
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