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 アイスキャンディーをご馳走になり、もう一度お世話になったお礼を言って自転車屋さんを出発した。
 大沼のキャンプ場へ入る前に今日の夕食と明日の朝食用のパンを買いに国道沿いのスーパーへ入った。レトルトのカレーと肉じゃがの缶詰、缶ビールを一本、五個入りのあんパン、それと秋田でのキャンプのときに箸をなくしてしまったので、スプーンとフォークも買った。
 大沼キャンプ場に着いたころには、だいぶ陽も傾いた六時半ごろだった。すでにあちらこちらにテントが張られ、その横にはバイクが停められていた。キャンプ場全体に木々が植えられているが、何も植えられていない広いスペースに、焚き木を中心に十数人の男たちが輪になって談笑していた。
「今からテントを張るのですか。準備が終わったらこっちに来ませんか」
 輪の中にいる一人の男が夏樹に声をかけてきた。
「おぉきにぃ、テントを張って飯が炊けたら、行きます」
 適当なところにバイクを停め、荷物を降ろしテントを張った。水場へ行って一食分の米をコッヘルで研ぎ、そのまま適量の水を入れてテントへ戻った。
「こっちで飯を炊いたら良いじゃないですか、早く一緒に飲みましょうよ」
 輪の中にいる別の男が大きな声で言った。片手には缶ビールのロング缶を持っていた。すると人が一人ゆっくりと輪に入れるスペースが、夏樹の目の前に作られていた。
 コンロと米の入ったコッヘルと水だけが入ったコッヘル、缶ビールと肉じゃがの缶詰にスプーンとフォークを目の前に並べた。コンロに火を付け米の入ったコッヘルを置いた。
「何処から来たの」
 顔を赤くしてアルミ製のカップを片手に持った男が夏樹に声をかけた。その男の前には小ぶりのビンに入った焼酎が置かれていた。
「俺は京都から、今日、青函で上陸しました」
「ということは、京都から陸路をここまで来たんだ。俺は東京なんだけど、仙台からフェリーに乗って苫小牧に上陸して、ここに来たのは・・・四日前かな」
 仙台からフェリーに乗って苫小牧。どこかで聞いたようなフレーズだった。

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2012.09.22 / Top↑
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