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「さっき、四日目って言わはった・・・?」
「そう、このキャンプ場に四泊目だよ」
「へええ、何で一箇所に四回もキャンプをしたはるの」
「まだ、花の季節にはちょっと早いからねえ」
 すると四日目の男とは別の男が夏樹の後ろから声をかけてきた。
「俺は今年の北海道は五回目の夏なんだけど、いつもの年より花が遅いみたいなんだよねえ」
「五回目って、毎年、北海道に来てはるの・・・」
「そうだよ、夏は北海道で牧場の手伝い、冬は沖縄に行ってサトウキビ畑の手伝いをしてるんだ。でも牧場の仕事は来週ぐらいからが忙しいからねえ、もう少しここで皆と過ごしてから行こうと思っているんだ」
「もう少しここで過ごすって、この近くになんか面白いところがあるのかなあ・・・。そんなとこがあるんやったら、教えてくださいよ」
「いやあ、別におもろいとこって言うても、沼と山と木ぐらいしかないけどなあ」
 焚き木を中心にした輪の向うのほうから、大きな声の関西弁が聞こえてきた。
「おれは、大沼に七日目やなあ。特別この辺にはおもろいもんなんかないで、ただ函館の市場に行ったら新鮮な魚が買えるさかいなあ。それをここへ持ってきて、料理して皆で食べんねん、これがまた旨い、北海道のこの焼酎が、また旨いねん」
 朝早くに函館の漁港にある市場へ新鮮な魚介類を仕入れに行き、このキャンプ場に持ち帰り、魚を焼いて少し遅めの朝飯のおかずにする。朝が早かったので少し早めの昼寝をして、夕方の三時ごろから朝市で仕入れた食材を持ち寄り、ゴードー焼酎を飲みながら宴会が始まる。連泊者も夏樹のように始めてこのキャンプ場へ来た者も一緒に輪になって宴会をするのだと言う。
「ほな、いつまでここにキャンプをするんですか」
「さあ、そのうち花が咲き出したら出て行くのかなぁ。とりあえず明日も函館の市に行くやけどね、自分も一緒に行かへんか・・・」
「いやあ、俺は行きたいところがあるんで」
「そうかあ、残念やなぁ、朝市の魚は美味しいでえ」
 関西弁の男はアルミ製のカップに入った焼酎をグイッと飲み干した。


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2012.09.27 / Top↑
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