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「ちょっと、髭の兄さん寝ているのか」
「あっ、寝てたか。ちょっと酔っ払ったみたいやなあ。このウイスキーは濃いわぁ」
 コッヘルに残っていたウイスキーもカップに戻し、さらにカップからあふれるほどの水を注ぎ足し、角瓶の水割りの二杯目を作った。半分も飲まないうちに座ったまま、うたた寝をしていたようだ。
「いま、何時ですか・・・」
 夏樹は眠い目をこすり、隣にいた男に聞いた。
「まだ八時半だよ」
「けど、もうあきませんは。ちょっと飲みすぎてどうにも、あきませんは。すんません、あと、寝ます・・・」
 水割りの残りを一気に飲み干し、コッヘルとカップなどを両手に持って立ち上がった。そのときに少し足元がおぼつかなくなっていた。
「おっと、だいぶ酔うたみたいなやなぁ。学生さん、美味しいウイスキーを、ごっつぉうさん。それでは皆さん、お休みなさい。おぉきにぃ、ありがとうございました」
「はあい、おやすみなさい」
 そう言って少し左右によろめきながらテントへと戻った。テントの前にカップなどをそのまま置き、テントの中に入った。あらかじめ広げておいた寝袋の上に、両手を横へ大きく広げ仰向けになって上を見た。焚き木の灯りがわずかにテントまで届き、テントの天辺の三角部分がほのかに確認できる。しかし、その三角部分がぐるぐると廻っていたことだけを良く覚えているが、いつの前にか寝てしまい気がついたときにはテントの外は明るくなり、陽が登っていた。

大沼キャンプ場

           大沼

                      大沼から駒ケ岳


 北海道三日目。この日も朝から快晴。
 昨日、このキャンプ場へ来たときには十数台のバイクが各テントの近くに停められていたのだが、夏樹が目を覚ましてテントの外に出たときには、夏樹のバイク以外に二台と自転車が一台しかなかった。他のバイクはテントを張ったまま、まだ夜が明ける前に函館の市場へ行ったのだろう。出かけるバイクのエンジン音にも気がつかないほど酔っ払って爆睡していたようだ。

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2012.10.07 / Top↑
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