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 なぜそうなったかを語ると長くなるのでそこは省くが、京都にいたころに職場のちょっとした関係から、フランス語の翻訳などの仕事している方と親しくしていただいていた。東京生まれのその人は今も京都にお住まいなのだが、その人の親しい方が小樽にいらっしゃるから、北海道に行ったら必ず寄って来いと言われていたことを思い出した。
「もしもし、夏樹です。今、小樽に向かっているのですが・・・」
「おっ、そうなの、じゃあ彼のところに寄って行ってね。今から電話をしておくからさ」
「本当にお邪魔してもええのですか・・・」
「いいよ、前にも君の事を話したら楽しみにしているからって、何も遠慮なんかしなくていいよ」
 そう言って小樽のその方の住所と、だいたいの場所と電話番号を教えてもらい、さっそくその方の家に向かった。
 小樽市内の駅に近いところで、西洋アンティークなどを扱うお店だからすぐに分かるはずだと聞いた。
「こんにちはぁ・・・」
「はい、いらっしゃ・・・・、あっ、夏樹君だね」
「はい、そうです。石垣さんですか、大田さんから電話がありましたでしょうか」
「ようこそ小樽へ、よく来たね。さあ、まず休んで、いまコーヒーでも入れるから」
「はい、おぉきに、おじゃまします」
 店の置くに招かれ、洋風の小さなテーブルを囲んで椅子に座り、夏樹が大田さんと知り合った経緯や、なぜ北海道に来たのか、しばらくのあいだ質問攻めのように色々と聞かれたが、口癖のように若いといいよねえ、若いからなあと呟くように言っていたことが耳に残っている。
「ところで、今日の宿は決まっているのかい」
「いや、まだです。ユースホステルに連絡しようかと思ってます」
「と言うことは、できるだけ安くしたいんでしょ」
「はあ」
「いい民宿があるんだよ、ちょっとまっていてね電話してくるから」
 そう言うと石垣さんはさらに店の奥に入っていった。
「今日、泊まれるって。夕飯は一緒に食べに行こうよ、だから朝食だけを頼んでおいたから」
「えっ、はあ、おぉきに、ありがとうございます」
 夏樹は一言も喋るひまもなく、ぽんぽんと話が決まってしまった。


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2012.10.22 / Top↑
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