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「おはようございます」
 縁側には一人の女性が、小さな卓袱台の横に座り、朝食を食べていた。
「どうも、おはようございます。朝食は私たち二人だけのようですね」
「そうみたいですねえ、俺は昨日の遅くにここに来たから・・・。一人で来たはるんですしょ」
「あれ、関西の方ですか?私も京都からなんです」
「そうです、昨日ここに来たときに、俺と同じ京都から来てはる女の人が一人と、俺だけが泊まりやって聞いてました。なんかおとといに夜行に乗って、昨日ここに着いたって、あの男の人が言うてはったけど」
「そうなんです。周遊券やし休みが二週間しかないんで、できるだけ速く北海道へ来たかったんです」
「北海道は広いから、ちゃんと時刻表を見て計画を立てんと、いろいろと難しいのちゃいますか?」
「そうみたいですけど、とりあえず「ぽんぽん船」に来ることしか考えてなかったんで、今日の行動は昨夜にあのオーナーさんに相談に乗ってもらって決めました」
「あの男の人がここのオーナーさんですか」
「岡山から来て、この家を買って民宿を始めたみたいですよ」
 そんな話をしているところへ、オーナーが夏樹のご飯と味噌汁を持ってきてくれた。焼き魚と煮物、生卵の入った器、そして一人用の納豆のパックは夏樹が卓袱台の前に座ったときに置いてあった。
「やっぱり夏樹君も納豆は食べないのかな・・・」
「そうですねえ、ちょっと苦手というより、絶対に無理ですね。ほんで生卵もちょっと、あきませんねぇ」
「こちらの彼女もあかんて、言うてたから夏樹君もたぶんそうなんやろなあって・・・。じゃあ納豆と生卵はもらっていくね。代わりに味付け海苔を持ってきてあげるよ」
「おぉきに、すんません」
 縁側に置かれた卓袱台を挟んで京都から来た女の人と向き合って座り、庭の風景と、その先の小樽の街、港を見ながらの朝食は心が落ち着いた。こんな気持ちの良い朝飯を食べたのは始めてだと思う。そして、小樽港から吹いてくる潮風がとても心地良かった。




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2012.11.18 / Top↑
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