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 支笏湖からゆっくりと北東方面へ走り、二時間ほどで国道276号線にたどり着いた。雨足は降り始めのころから変わることなく、小粒の雨が降り続いている。
 美笛峠を越えたころからは霧も出て来た。今まで以上に前が見えなくなり、スピードを抑えて走るしかない。
 三叉路にぶつかり、右へ国道を進むと千歳や苫小牧へ行くようだ。大きな木陰でバイクを停め地図を確認すると、左へ行けば支笏湖畔の北側を通り、札幌方面への近道のようだ。そっちの道を進むことにした。札幌方面へ向かうことにしたのは、特別な理由があったわけではない。ただの思いつきだった。しかしその思いつきが大変な思いをすることになった。
 三叉路から左へ入って数キロ走ったところからはダートになった。轍はないが大粒の砂利が多く、気を抜くとハンドルを取られて転倒してしまいそうだ。さらに、あちらこちらに窪みがあり、時には大きく深そうな窪みもあった。その窪みには今までに降った雨水が溜まり、それを避けながらの運転は、いっそう速度を上げることができなかった。地図を見たときには支笏湖畔を道路が走っているように見えたのだが、道路の両側は原生林に囲まれ、また霧が少しづつ深くなり湖は見えなかった。
 雨の強さは変わらないが、霧がますます濃くなり、10メートル先も見えなくなってしまた。こんな思いをしてまで先に進む意味があるのだろうからと、自問自答してはみたものの、ここまで来てしまったからには前に進むしかない。後戻りはしたくなかった。
 後方から一台の車が近づいてくるのをバックミラーで確認できた。さすがに車もあまりスピードを上げて走ることはできないようで、ゆっくりと近づいてきた。それに合わせるように夏樹のバイクは左寄りに走り、その横を夏樹のバイクよりも少し早い速度で通り過ぎていった。雨水が溜まった窪みに車のタイヤが入るたびに大きく水しぶきを上げた。その窪みのどこへ入った時なのかは分からないが、雨水と一緒に小石が飛び跳ねたようで、夏樹のヘルメットのシールドにあたった。小石とはいえども、勢いよく飛んで打つかり大きな衝撃を受け、ほんの一瞬ではあるが頭がふらっとよろめいた。


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2012.12.18 / Top↑
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