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 旭川から南へ進むと美瑛町に入る。今では美しい丘が有名だが、当時の観光ガイドブックには何も載っていない。富良野のことも載っていなかった。富良野はドラマで有名になったことで知っていた。そのドラマを夏樹は見ていないが、ラベンダー畑が綺麗なところと言うことが、頭の片隅残っていた。
 美瑛には立ち止まらず通過し富良野に入った。ようやく風も治まり合羽を脱ぎバッグに入れた。時計を見ると昼時になっていた。まずは腹ごしらえをしてそれから望洋台ユースホステルのペアレントさんが言っていた『北時計』と言う観光案内所を探すことにした。

             富良野
                  《富良野の風景》
                  
 国道237号線に小さな食堂を見つけた。大きなドライブインや観光客相手のレストランより、少し街外れの小さな食堂の方が美味かったりすることもある。それにいかにも汚い格好の、むさ苦しい流れ者は立派なレストランなどは似合わない。
 薄汚れた暖簾をくぐると四人掛けのテーブルが二組だけの小さな店だった。その奥に小さな窓があり、その中の部屋が厨房のようだ。そこには大きく両手を広げて新聞を見ている女性の後ろ姿が見えた。
 椅子に座る前に、小さな窓の上に一品を一枚づつの紙に書かれたメニューを見た。そして椅子に座りながら小さな窓の中の女性に聞こえるだろう声の大きさで言った。
「親子丼をお願いします・・・」
 特に理由はなかったが、これを注文した。聞こえなかったのか新聞をたたむこともなく、いらっしゃいや親子丼ですねと言った言葉が何も聞こえなかった。もう一度、注文を繰り返そうかと思ったとき、おもむろに新聞をたたみ「親子丼ですね」と言う声が聞こえた。
 それから何分ほど待っただろうか、小さな窓の前にある小さなカウンターに親子丼が置かれ「はい、お待ちどう」と聞こえてきた。そしてその女性は、また背を向けて大きく両手を広げ、新聞を広げた。テーブルまでは持って着てはくれないようだから、自分で小さなカウンターに置かれた親子丼を取りに行った。これで美味ければ許せるのだが・・・、残念ながら味までは覚えていない。おそらく、たいしたことはなかったと思う。



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2013.01.22 / Top↑
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