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 「旅のはじまり 2」

 中学生になると、十段変速のサイクリング車を持っている友達との出会からますますエスカレートしていった。
 こずかいを貯めて五段変速ではあるがサイクリング車を買った。
(その当時はセミドロップと言って、ママチャリのハドルを上下反対にしたような形で、少し前傾姿勢で乗った。)
 しかし、すぐに中古のドロップハンドルに変えた。
(競輪選手が乗るような、かなり前傾姿勢になる自転車だ)

 これも十段変則のサイクリング車を持つ友人の影響やね。
 土曜日には半日で学校が終わり、午後からは地図を広げて明日はどこへ行こうかと、二人で思案していた。市内にとどまらず隣の市や町にも出かけていった。十段変速の友達といつも一緒だ。今のこの地のように冬に雪が積もることなどほとんど無かったから、冬もその当時の最大限の防寒をして、走っていた。あまり遠くへは行けないけれど。

 日曜日、おにぎりとお茶の入った水筒と、そして地図を持って、目的地目指して自転車を漕いだ。
 昔、都があった街は南を除く三方が山に囲まれているから、南方面以外の隣町へ行くときは必ず峠道があった。
 山道は厳しかった。まず五段変則の僕が音を上げて、自転車を押しながら歩く。さすがに十段変則。僕よりは長く自転車を漕いで坂道を登っていったが、まもなく、自転車から降りて二人仲良く押しながら歩いて進む。
 その横をバイク、車が走り抜けて行く。
「がんばれよー」
と時々声を掛けてくれるドライバーもいたけれど、愛想笑いをわずかに返すのが精一杯だった。
 
 峠付近の見晴らしの良いところで、にぎり飯をほおばれば、この世で一番の美味しいものを食べた気になる。

『空腹こそ最大の調味料』

とは良く言ったものだ。
 峠を越えれば後は下るだけ。この快感がまたすばらしい。先ほどまでの苦労が全て飛んでいく。最高に気持ちよい。
 ただ、この先にはまだ二箇所の峠が待ち受けている。もう二回の苦労を重ねて最後には長い下り道が待っている。
 車では、なかなか味わえない快感であった。
 今、この年になってからでは、なかなか味わえないよね、というより、その苦労を体が受け付けなくなっているのだから、しかたないわなぁ。




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2008.05.08 / Top↑
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