上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑



「今までで一番盛り上がった話題は、方言の話しをした時かな、福島の人、名古屋、大阪、広島、そしてわたしが埼玉。福島の人が面白い人で、方言丸出しで話しをするものだから、さっぱり何を言っているのか分らなくてさあ、みんなで大笑いしながら、福島弁高座を開いてもらったの」
「エリ、それっていつ誰とどこへ行ったんだよ」
 タカが真剣な顔をしてエリを問いただした。
「君と知り合う前よ、それも一人旅」
「おい、先生の話の途中じゃないか、夫婦喧嘩なら外でやっとくれ」
「トシ君、わたしたちはまだ夫婦じゃありませんから」

「まあまあ、ええやないですか。おれも初めてのユースホステル旅行でみなさんと、知り合えて、ものすごう楽しいです、なあ夏樹」
「あっあぁ。楽しいです、逢坂の言うとおりですは、もうちょっと先生の話の続きを聞きましょうよ」

「一時間ほど列車に揺られたかな、駅の名前を覚えてはいいひんのやけど、髭の彼が『この駅で降ります』って言うから降りたら、小さな駅で、ホームに小さな駅舎だけがあって、駅員さんの居ない無人駅だったとおもうなあ。もちろん駅前商店街どころか何にも無い駅前で、牧場の人と髭さんの友人が迎えに来たはった、われわれ二人の他には誰も降りなかったように思うなあ」
「やっぱり山は見えませんでしたか」
 夏樹が興味津々である。

「線路脇には防風林が、線路と同じく真っ直ぐに並んでいて、それ以外の視線をさえぎるものは無く、山も見えんかったなあ。挨拶もそこそこに、二人はトラックの荷台に乗せられて牧場へ向かった、いきなり現れた僕のことも大歓迎してくれはって、ネコの手も借りたいぐらいに忙しいから、さっそく明日から頼むと言われたんや」
「その髭さんのことも初対面だろうし、牧場の人はとても心の広い人なんですね、都会じゃありえない話ですよね」
「トシ君の言うとおりや。牧場に手伝いに行くのは口実で、変な団体の共同生活場にでも連れていかれて、二度と帰れへんのちゃうやろかって、逆にこっちが疑ったぐらいやで」
「ちょっと待ってください、紅茶のポットを持ってきますから」
 タカが話しの切れ間を見計らうように立ち上がった。



  ランキングに参加しています
  下をポチッとクリックしてください。ご協力お願いします。
       ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
スポンサーサイト
2008.09.08 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/60-eec3f717

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。