上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 テントなどの入った重い荷物を玄関に置いてしばらく待つと,外から一人の男の人が入って来た。
「こんにちは、ええと、今日泊まる人ですか・・・」
「はい、予約はしてないんですけど、泊まれますか」
「今日の予約は満杯じゃないので、だいじょうぶですよ」
「良かった、すんません突然きてしもうて」
「今の季節はそんな人が多いから。まだ時間も早いから、みんなでカヌーに乗ってきたら、今から何人かですぐそばの沼に行くからさ」
「カヌーですか」
「今日は特別に無料で貸し出すから」
「はあ、けど乗ったことないんやけど」
「だいじょうぶ、アルバイトのインストラクターが教えてくれるから、荷物を部屋に置いて、すぐに降りといでよ」
 ここのオーナーのようだ。とても人当たりがよく、ずっと笑顔で対応してくれた。
 案内された部屋に荷物を置き、合皮ジャンパーと皮のモトパンを脱ぎ、スエットに着替えた。玄関には二人の男と二人の女が、二人で一台のカヌーを抱え込むように持って待っていた。
「じゃあ、行きましょうか。沼まではすぐですから」
「行ってらっしゃい、沼に落ちないようにね」
 オーナーに見送られカヌーを持った男女五人は歩き始めた。
「皆さんは、カヌーに乗るのは初めてですか」
「はじめてですよ、でも面白そう。素人でもすぐに乗れちゃうの」
 ショートカットの女の人が笑顔で言った。
「だいじょうぶ、意外と簡単に乗れるようになりますから」
 何分ほど歩いただろうか、アルバイトのインストラクターの男の人に、他の四人が質問攻めのような会話をしていた。
 一人ずつ順番にゆっくりとカヌーに乗り込み、教えられた通りにパドルを右に左に漕いで沼の中を廻った。乗り込んでしまえば安定するのだが、五人の中で最年少と思われる女の人が乗り込むときにバランスを崩し、片足を沼に入れてしまい膝まで濡れてしまった。相変わらず曇り空で気温はかなり低い、片足とは言えかなり冷たかったと思うのだが、何事もなかったようにそのままカヌーに乗り込み楽しんでいた。

              霧多布里


・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

    にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
           にほんブログ村
・応援いただき、ありがとうございます。

          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。l
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録
スポンサーサイト
2013.06.16 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/618-82293ba7

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。