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「そやけど、ママチャリで旅を続けるやなんて、自分、ほんま、すごいなあ。」
 夏樹はママチャリ男に敬意を込めてそう言った。
「だから、さっきも言ったけど、普通に会社に勤めていることが出来ないだけだって」
「まあ、そうかもしれへんけど、すごいわあ」
「でもねえ、毎日、ママチャリを漕いでいるからさ、足はもう、パンパンだよ、歩くのもつらいよ」
「そうやろなあ。一日に何キロぐらい走るの」
「多くても、100キロぐらいかな。峠の登り坂なんかは、ずっと押しながら歩いて登ったよ」
 夏樹たち三人は風呂で、裸で親交を深めていった。
「さて、そろそろ飯とちゃいますか」
 香川から来た男がそう言って脱衣場の方へ出て行った。
 風呂から上がり食堂へ向かった。すでにママチャリ男と夏樹以外の宿泊者は席についていた。この日の泊まりは風呂で一緒だった男三人と他に二人、女はカヌーを乗りに行った二人だけだった。
「これで本日のお泊りの方が全員そろいましたね。では、本日の夕食のメニューですが、霧多布周辺で獲れた新鮮な魚を使って、私が寿司を握ります。一応、食べ放題です。もし、皆さんの胃袋の容量が私の計算違いですと足りなくなりますが、その時はご容赦を。時にはオリジナル寿司も出てきますので、お楽しみに。それと、当民宿はユースホステルのような形態で運営していますが、お酒も飲めます。地元産の焼酎しかありませんが、一杯、百円でお願いしています。酒の量は各自の適量でどうぞ」
 まるで漫才師か講談師のように滑らかな口調で、満面の笑顔を作り話が進んだ。
寿司なの、私、お寿司大好き、楽しみだなあ」
 ショートカットの女の人が言った。
「はい、では彼女からどうぞ」
 新鮮なネタが乗せられた寿司が次々と目の前に出された。少しシャリは大きめだった。
「そろそろ、お腹がいっぱいになりましたか」
「もう十分ですは。もう入りまへん」
 夏樹は少々、食べ過ぎたようだ。焼酎の水割りによる酔いも、だいぶ廻ってきたようだ。
「なんだ、もう食べないんですか、これからがメイイベントなのに」
「私はまだ、全然だいじょうぶですよ」
 ショートカットの女の人が右手を上げ、笑顔で言った。


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2013.07.15 / Top↑
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