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 納沙布岬の先端からは貝殻島と歯舞群島が見えた。本当は日本なのに当時のソ連に不法占拠されているのだと、案内版に書かれていた。この時からおおよそ三十年のときが過ぎ、ソ連は崩壊しロシになった今も、当時と同じく何の進展もなく、いまだロシア領である。
 ショートヘアーの女の人は、ヤマハのオフロードバイクに跨り「また、どこかで合えるといいね」と言って走って行った。北方領は肉眼ではっきりと見えるほどに快晴なのだが、とても寒い。できればこんな日にはバイクに乗りたくないのだけれど、仕方がない、とりあえず根室半島の北側を走り風連湖へ向かう。この湖は根室半島の付け根あたりから海沿いに北西方向へ縦長に広がっている。根室半島付近が大きく海に開いているため、海水と淡水が混ざり合った汽水湖と言うらしい。
 国道41号線を厚床方面へ走ると、いったん風連湖から遠ざかる。厚床からほとんど真っ直ぐばかりの国道243号線を北上し、尾岱沼、野付半島方面を目指す。地図を見ていて野付半島の付け根辺りに『標津』と言う地名を見つけた。勤めていた会社の女の同僚から頼まれていたことを思い出した。
「標津という町のユースホステルに、高校時代の同級生が働いているらしいのよ。もし、そっちの方に言ったら寄って顔を見てきてほしいの・・・」
 ということでその標津のユースホステルをガイドブックで探してみた。町で運営していたようだが、その後民営になり今は閉館となり、建物もなくなって更地になっているようだ。
 国道243号線がいつの間にか244号線に変っていた。気がつかなかった。再び右手には風連湖を望み、国道周辺はどこもかしこも牧場だった。国道沿いに電話ボックスを見つけ、ユースホステルに電話をすることにした。しかし財布には数枚の千円札と十円玉が一つしかなかった。たまたま近くに地元ナンバーの車が止まっていたから両替をお願いしたのだが、運転手の男の人の財布の小銭は十円玉が二個しか入っていなかった。
「あれえ、両替できないやあ。電話するんだったらこれを使ってよ」
 そう言って二十円を頂いた。ありがとうございました。本当に助かりました。

・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

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2013.08.11 / Top↑
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